トロイオンスという単位をご存知ですか

金の国際価格の取引単位です

金買取と縁深いシャンパーニュ地方はかつての中心的な市場でした

金は歴史的に見ても非常に長い間、世界共通の財産として扱われていました。 今日の金買取で買い取り対象とされるコインなどに使い始められたとされるのは紀元前7~6世紀ごろ、アナトリア半島を中心に栄えた国家リディアでのことだったとされています。

この国で使われていたエレクトロン貨という貨幣は天然の金銀合金に人物を打刻することで使用されていました。 日本国内で金が使われるようになったのは比較的最近の紀元700年代ごろですから、世界における金の歴史は日本よりも遥かに長かったと言えます。

さて、こうした知識は現在の金買取とは全く関係がないもののようにも見えますが、実はそうでもありません。 金の歴史的な事実が現在においても影響を与えているということは少なくなく、中でも特に、国際市場に置いて使われているのがトロイオンスという単位です。

これはかつての金買取を含めた金取引の中心的な市場であったシャンパーニュ地方の一都市、トロイに由来しています。 トロイはフランス北部、パリより南東に150キロほど行きセーヌ川に面した地域に存在しています。

この町の歴史は非常に長く、過去にさかのぼっていけば紀元120年ごろ、ローマ皇帝のハドリアヌス帝がこの町に遠征軍を率いて滞在したことがあるともされています。 その後クロヴィス1世やアラブ軍、ヴァイキングなどさまざまな勢力に奪い、奪われる歴史が続きますが、トロイという町が無くなることはありませんでした。

ちなみにトロイというとギリシア神話に登場する、トロイの木馬で有名なトロイを思い出す人も少なくはありませんが、それとは別であるということに注意が必要です。 シャンパーニュ地方の一都市であったトロイはかつてまで欧州の経済において重要な役割を果たしており、そこで使用されていた金の重量単位が今日でも残り、金買取の場で利用されるようになっているのです。

トロイオンスという名前にも使用されているオンスは欧米では比較的一般的な重量単位でもあるのですが、じつはこのオンスとトロイオンスは全く違うものです。 1オンスあたりは28.3495231グラムですが、1トロイオンスは31.1034768グラムです。

約10%ほどの違いがありますから、1オンスの金と1トロイオンスの金は別のものになってしまうのです。 そのため金買取の場、特に金貨取引の場で「オンス」という単位が使われた場合、それはあくまでもトロイオンスを差すものだとすぐに思いつくようにしておきましょう。

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